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2005年2月 8日 (火)

成すべき事は合格

予備校の生徒はよく勉強するがその効率は非常に悪い。最悪なのは「でる単語集」などを一生懸命になって覚えている生徒を見るときだ。「どうして英単語を見ているのか?」と聞けば間違いなく英語が弱いからだとか長文が解けないからだと言う。しかし長文問題を解いている姿はほとんど見ない。単語集など捨ててしまえと僕はアドバイスする。「長文が解けるようになりたければ最初から長文に挑戦しろ!無駄なことはいっさいするな!」

わずか300日あまりで現状では到底不可能な志望校に合格させねばならないのに英語担当の先生は高校と同じように英語の出来る生徒を育てようと指導します。数学でも高校の参考書や教科書を再度教えようとしますがそんなことは一切無駄なことです。数学の出来る生徒ではなく志望校の入試問題の数学が解けるだけで良いのです。限定すれば勉強すべきことは限られてきます。その分野でエキスパートになれば良いのです。

志望校の過去問を春から初夏にかけて5年分徹底的にやらせていく。1ヶ月もすれば基本動詞が長文を見極める決め手だと生徒から言ってくる。単語は文章の中でこそ活き活きとしているのです。数学ならば僕の志望校は微積分と数列の融合問題がほとんどですなどと言ってきます。5年分の過去問といっても3ヶ月もかからずやり遂げてしまう。出題者の傾向も分かり何に集中して勉強すれば効率よく合格できるのかが自分で見えてくる。「おまえさんなら来年どんな入試問題を出すと考える?」こうした問いかけに答えられるようになる。

僕は子供たちによく話してあげました。「君たちの成すべき事は合格であって英語や数学の出来る生徒になることではない。どうすれば志望校に合格できるのかを分析し戦略をもって挑戦することで英語や数学全般が出来る生徒になる必要はない。かぎられた時間で最も効率の良い戦略を練ってみずからいっそう奮起していただきたい。」仕事でも仕事全般を覚える必要はない。自分が任された部署のエキスパートになることを戦略的に考え実行することだ。

何も考えないでチラシを配っている人、商品説明でいっぱいいっぱいでお客様の表情を汲み取れない営業マン、やたらに安売り折込広告を入れてくるスーパー、店舗改装をすれば売上が上がると幻想をいだく経営者、言われたようにしか仕事をしないヤル気のない社員、会えば何とかなると思って訪問している営業マン、ポストにチラシを入れれば良いと思っている社員、懸命になって製造している工員、これらはすべて落第点です。いつも今行っている自分の仕事に疑問を持ちカイゼンがないのか考え勉強すべきことがないのか考え常に向上していかねば合格点は取れません。

2005 02 08 [学問・資格] | 固定リンク