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2005年4月29日 (金)

為替利益は皮算用

かつて日本人が大挙してアメリカのビルやマンションを買いあさったことがあった。1ドル70円ほどの頃、アメリカは半額バーゲンセールだと豪語して不動産購入に企業も個人もツアーを組んで買いあさった。それまで1ドル150円ほどだったから確かに1ドル70円は半額で買えた。僕もその頃アメリカにいたがニューヨークのどの商店でも日本人が日本商品の高級一眼レフカメラを買いあさっていた。

1ドル150円の頃、1億ドルのビルは150億円するが、1ドル70円になれば1億ドルのビルは70億円で購入できる。当時の日本人は1ドル100円になれば1億ドルで購入したビルは100億円で売却できてそれだけでも30億円が儲かると信じきっていた。それにビルの評価額がアップすると信じ込んでいた。アメリカ人にすれば日本人が物件の値段を上げていたに過ぎない。

日本人が買いあさった後、実勢価格にまで不動産は値下がりし、1億ドルのビルは6000万ドルの価値しかないことを知る頃は1ドル80円ほど、返済に耐え切れないで48億円で売却して22億円の赤字を計上するといったことがバブル崩壊後たくさん出てきた。今中国で不動産に投資している企業や個人もこの当時と同じ考えをしている。元が変動為替に移行すれば為替利益が出てくると考えている。

為替アナリストが予測した値動きは多くの場合反対に動く。専門家ほど信じられないしその反対に行動していればうまくいくことが多いとだんだん分かるようになる。彼らは誰かのパトロンで彼らに都合の良い意見や判断を言う。正直者が馬鹿を見るのは投資の世界でも同じです。

2005 04 29 [経済・政治・国際] | 固定リンク