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2005年5月30日 (月)
創業者は従業員以下やで
初めての従業員を雇ったのは23歳のときでした。雑貨店の店員として雇いました。友達に掛けで商品を売ったりしていたので集金するように言いました。「なんで私が集金するんですか?あなたがすれば良いでしょう。私は集金なんか出来ません。」馬鹿にするなといった表情で怒りながら言われました。このときのショックは30年たった今でも夢となって出て来ます。
ベンチャーで起業したとき、信用もブランドもなく規模も最低の経営者はこれぐらいの評価しか従業員からもしてもらえません。それまで大きな会社に勤めていたので集金は担当者がするのが当り前と思っていたのです。経営者といっても人気企業ではありませんから仕方のないことで悔しさを我慢しながら自分で集金するしかありません。
数ヶ月が過ぎ、「わたし今日を最後に退職します。給料の計算をしてください。」といきなり言われました。「ちょと待ってくれませんか?」「誰がこんなお店で働けますか!」聞けば来週から働くところも決まっています。説得も出来ない状態でいきなり最終宣告されてしまったのです。彼女が去っていき僕は雑貨店をたたみました。お客様から、「あんたがこの店の主人ですか?あなた~ですってね!」たくさんの非難中傷を受けました。
お客様から指摘されたのは僕がいかに無能な人間かということでした。何もしない、何も出来ない、そしていつもお店でこう言われながら僕は23歳で魚の行商で得た収入から彼女にパート代を支払っていました。従業員から尊敬されいつまでもここで働きたいと言わせるには僕は若すぎました。彼女が辞めていったお店をたたみ僕はひとり照明を落としたお店で泣きました。
ベンチャー経営者が受ける洗礼です。


