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2005年6月 4日 (土)

創業者の苦悩 金がない!

理想に燃えて開業したものの業績が思わしくなくなると資金繰りの苦悩が始まります。業績が好調で資金繰りがつかない状態ではなくほとんどは業績悪化による資金繰りの悪化です。金融機関や取引業者の支払の催促にストレスは溜まる一方で神経はズタズタになります。僕はこんな状態を10年間経験して完済してきました。

衣料品店を経営していた頃は支払資金を稼ぐために季節の当初から新聞折り込みチラシを大量に入れてバーゲンセールを行ってさらに資金繰りを悪化させ、お店の信用を無くして定価では物が売れない店にしてしまいました。お店を店員に任せて他にパートの仕事をしていたこともありますが他人任せの僕に愛想をつかし、お店のお金を使い込んで辞めていきました。

こうした悪戦苦闘を繰り返し支払の滞りがちな返済先から罵倒され、やっと自分の土俵で自分自身が取り組まなければ返済は不可能だと悟りました。お店の洋服を自分の車に積み込んで外販することとし外販によってお店にお客様を呼び込むことに成功しました。毎日外回りの営業で販売できる外販先の確保や外販で業績を良くして行きました。洋服屋は経営者自らが洋服の販売に全力を出し切らねば良くならないのです。

一件、一件、ピンポン訪問を繰り返して在宅で洋品販売させていただけないでしょうかとお聞きしてゆきました。ご近所のお友達にお声をかけていただいて皆さんで自由に試着してお買い求めしていただく。まとめて買っていただければ少しの割引があり、場所を提供して下さったご婦人には場所代として販売総額からあらかじめ決めている金額を支払いました。

お客様が来なくなったお店は暗く汚く表情も険しくなります。こうしたお店にお客様を来させるよりもこちらから行くことで信用を取り戻した方が早いのです。特殊な業種を除いて創業者は誰よりも営業マンでなければなりません。毎日のように外に出て毎日のように顔を売り、毎日のように見知らぬ人に宣伝をする。だからこそ、創業者に社長室は要らないのです。「あんたが外に出ていかなあかんのやで!」

2005 06 04 [独立起業] | 固定リンク