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2006年1月18日 (水)
有田みかんに未来はあるのか!
僕が住んでいる有田の谷は、紀伊国屋文左衛門で有名な「みかん」の産地だ。世界一美味しいみかんを生産していると自負するみかん農家は年々収入の減少に苦しんでいる。知り合いのみかん農家は年商400万円、農薬、ダンボール代金、配送代金などの経費が230万円、利益は年間170万円しかない。しかも、JAからの借入金は1200万円もあり返済の目処は立っていない。倉庫にみかんがあるのに市場から生産過剰だから持って来るなといわれている。
技術は一流、商品は最高、しかし、営業はまったく駄目、これが生産農家の現状だと僕は彼にアドバイスする。この農家だって20年ほど昔は黙って市場に出荷するだけで年商1200万円もあった。今も黙って市場に出しているだけで美味しいみかんを生産する話なら朝まででも激論を交わすが、いかにみかんを売るかとなると黙ってしまう。その営業力の無さが貧困に追い込んだことに気が付き、みずから営業しなければ廃業に追い込まれる。
「自分の作ったみかんに自信があるなら、誰も頼りにしないで、みずから販売先を開拓しなければ。県外のスーパー、レストラン、百貨店、ネット販売、柑橘販売商社など、あらゆる営業を試みなければ一家もろとも死んでしまうぞ!10年ほど昔、僕は地球の反対側でみかんを生産してニュージーランドやオーストラリアの人々にみかんを食べてもらい。残りを日本に輸出すれば一挙両得だと言った事がある。」
「かつて、有田の醤油製造業者は千葉に出て江戸の人々に醤油を買っていただいた。第二次世界大戦後は、日本の醤油を欧米の方に買っていただくためにアメリカ中を営業して醤油を売った。この和歌山の人間は世界を相手に昔から商売をしてきたんやど。山ばかりで何もないこの和歌山に住む人々は和歌山を出てゆかねば家族を養えない土地柄なんやど。このままなら駄目になるのは分かっているのだから気張って頑張ってみろや!」
人生最大のピンチは最大のチャンスになる。人生最大のピンチは、その人に否応なしに変化を求めてくる。イノベーション(変革)こそ、人でも企業でも成功するには必要だ。生産農家に限らず、企業でも、一家でも、同じことだと僕は思う。世界最高の農業技術を持ち、世界最高の品質を持った農作物を生産しながら、ジリ貧にあえぐのは営業力の無さに尽きる。ビラを持って笑顔で販促出来る農家に生まれ変わらなければ生き残りは難しい。


