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2006年6月18日 (日)

従業員が定着しないのは経営者の責任

採用した従業員の定着率が悪いのは社会環境や今の若者のせいにして決して自分のせいにしない経営者に問題があります。従業員の夢と会社の夢が重複するように、絶えず対話を欠かさず、従業員の話をよく聞き、「そうだね」と相槌を打ってあげながら、激励のアドバイスを行っていかねばなりません。僕は少なくとも二つのことを褒めてから、ひとつの欠点を指摘しなさいと経営者には教えています。

ミーティングのときでも、従業員に数値目標を与えて、決意発表させて、それで目標管理だと思っていれば失敗します。この指導方法では、従業員のヤル気を削ぎ、離職者が続発します。ミーティングではスタッフそれぞれに仕事や仕事以外での自分の夢を語ってもらいます。ほとんどの場合、その夢は現場の問題点を鋭く指摘しています。その夢を解決するために私たちはどうすればいいのか、解決策をいっしょになって考えてあげる指導でなければスタッフは成長しません。

精神論はご法度ですが、「頑張れよ!」「やればできる!」「根性でやりきれ!」などと、問題解決の具体策がないような指導では、スタッフは就いてきません。新人スタッフの声に耳を傾けようとしないで、自分のことばかり話している経営者も駄目です。じっくりと、新人スタッフは経営者がいつも対話を心がけ、聞き手に徹するぐらいの方が、スタッフの気持ちを汲み取れて良いぐらいです。いっしょに働いて、注意するでなく、自分の行動を手本にしてほしいとお願いする程度で充分です。

数多くの失敗をしますが、我慢して、失敗を認めてあげて褒めてあげて、励まして育てていきます。人材教育への投資は、経営者の我慢の程度を表します。スタッフに言い訳が多くなると、そのスタッフを叱るのではなく、経営者が上からスタッフを押さえつけていると考えるべきです。こうして、経営者をよく理解してくれるスタッフを何人育てることが出来るかによって離職率が決まります。

また、どうしても経営者とは相容れない従業員の方もいます。問題スタッフに関しては、放置すれば癌細胞のように周りのスタッフも駄目にしてしまうので、思い切って解雇する勇気も必要です。問題スタッフは、問題を引き起こして経営者を困らせることを考えて会社の利益を無視します。無断で欠勤したり、業務内容に文句ばかり言って仕事を選り好みしたり、他のスタッフにも同調を求めたり、私たちが辞めればシフトに入る人がいないからと言いたい放題になります。

経営者はお客様のために会社を経営しているのであって、暇つぶしや文句ばかり言って自己流の仕事しかしない人のためには存在していません。業績を下げてでも思い切って退職していただいて、再生を図らなければ会社が潰れるまで虫食い続けます。経営者はこうした場合、毅然たる態度も取らねばなりません。良い人ばかりとは言えませんし、そのような人を採用した自分や、育てられない自分に反省点を見つけて落ち込んでいる場合ではありません。

スタッフ教育を通じて経営者は優れた管理能力を発揮できるようになります。自分の分身となったスタッフは、自社をしっかりと守ろうとしてくれます。それが出来て初めて他店舗展開が可能となります。店舗や営業所や教室で働くから、運営する=経営する意識を持って働いてくださる従業員を育てられる企業への脱皮です。そのためには会社の情報を開示する必要があります。月次損益計算書、年度ごとの貸借対照表、それに伴う分析と修正、再実行などがスタッフによって行えなければ規模拡大は出来ません。

2006 06 18 [経営] | 固定リンク