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2008年1月 6日 (日)

52歳で起業したレイ・クロック(マクドナルド創業者)

52歳でミルクセーキのセールスマンだったアメリカ人 レイ・クロックはカリフォルニア州の片田舎サンバーナーディノにセールスのために出かけた。マクドナルド兄弟が経営する外見上は何の変哲もないドライブイン・レストランに入った。15セントで最高のハンバーガーが食える店はお客様で賑わっていた。その光景を見た彼はマクドナルド兄弟に共同経営者になることを提案した。

夢が叶いそうにないと思った時、彼はマクドナルド兄弟の真似をするのではなくマクドナルド兄弟の経営権を買い取った。いくら真似をしてもブランドは創れないと確信していたところはスターバックスの創業者と全く同じなので僕は驚いた。買収資金を捻出するために奔走しイチかバチかのひらめきに情熱を傾け、仲間から止めるようにというアドバイスをはねのける。

52歳から莫大な借金をしての起業は途方もない賭けだと思われても仕方がないが、彼はマクドナルド兄弟のお店を見たときに全米中にこのお店ができてお客様が喜んでハンバーガーを食べる光景が現実のように見えていた。しかし、マクドナルド兄弟にはその夢は見えていなかったし、ビジネスモデルをどのように構築すればいいのかも、どんな組織が必要なのかも知らなかった。

レイ・クロックは従業員として働いてきたが、サボったり、愚痴を言ったり、言われたことだけやってきたのではなく、いつもトップ・セールスマンであり続けた。自分が置かれている職場でいつも最善を尽くして創意工夫する他の従業員の模範であり続けた。働いている会社にもっとも収益をもたらしているのはいつも彼だった。彼はいつも経営者が何を望んでいるかを考え数字にできる人だった。

従業員としての経験があるからこそ、成功の匂いを嗅ぎ、チャンスをものにできたのだと思う。経営者として幾多の困難に出会うが、それらを乗り越えられたのも必死になって従業員として働いてきた経験があればこそだと思う。社内に派閥ができたとき、会社は経営者を中心にまとまらなければならないと反抗的な、しかし、創業の功労者を退職させる。マクドナルド兄弟ですら例外ではなかった。

全米に4000店舗、50万人の従業員を抱えて、彼は孤独だと言ったが、経営者は苦渋の決断をしなければならないことが起こってくるし、そのほとんどはライバル企業ではなく自社内のスタッフや加盟されているオーナーやスタッフからだ。自分が行っていることが時代の変化につれて全く違っていることを今は行わなければならないと言うこともある。レイ・クロックは果敢にそうした変化を訴える。

経営者はひとり孤島に立ち、地平線を見つめているようなものだ。はるか遠くに見えているものが現実なのか蜃気楼なのかは分らないが、そこに向かってのろしを上げる。従業員は孤島にいるが地平線が見えない。今日の食料をかき集めている。彼らは地平線を見ている経営者が理解できない。その孤独に押しつぶされ、感情的になり、全員を餓死させるのも助けるのも経営者次第だ。

2008 01 06 [経営] | 固定リンク