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2008年3月 2日 (日)

中学生になるお子様をお持ちのお母様へのお返事

学習塾は教室の先生に会ってみてください。汚れた私服でいる先生ではダメですし、言葉使いも礼儀作法もしっかりしている先生でなければダメです。教室が汚れていたり落書きだらけの学習塾もダメです。夕方、ちょっと学習塾の前に立って通っている生徒を見るのも大切です。また、塾が終わった後、生徒がどのように帰宅するのかもチェックしてください。近隣の評判も大切ですし、有名進学高校に行かせようとすれば学習塾の進学実績も評価してください。

お子様の教育を学習塾だけに頼るのは危険です。お子様の学習意欲や学習する習慣をつけ、勉強に自信をつけさせるのは親の役目です。先生は子供に必要な知識と学習内容をかいつまんで講義できますが、最初から最後まで面倒を見ることはできません。僕は進学塾や予備校を経営していたので「合格したければ私生活をただせ!」と生徒にはよく言っておりましたし、親御さんには「親としてもっともやさしい家庭学習の先生であってください」とお願いしていました。

中学生になりたての頃は親も子供と一緒に勉強することができます。ひとつひとつ子供と一緒に学ぶことでお互いに信頼関係を作るようにしてください。このとき、覚えない、解けない、集中力がないからと叱ってはいけません。子供の散漫さが見えてきたら、自分の人生をたくさん語ってください。「お母さんは、お仕事でこんな嫌なことがあっても、家族のために頑張っているんだ」といった内容で、見栄を張らずに悩みながら生きている姿を正直に語ることです。

学力は子供の情緒に比例しますし、情緒は親の生き様に共感して養われます。たくさん無様で必死になってもがいて生きていることを語ってあげるべきです。大人だって喜怒哀楽を人一倍感じる人間だと教えてあげてください。親として精一杯頑張っているが子供には不十分と映ることが多々あります。しかし、親も必死になって自分のため家族ために悩み苦労していることを知れば、自分も頑張ろうと思うようになります。

いっしょに学習する場は、生きる難しさを語る場だと割り切って、子供が英単語を覚えようとしなくても、簡単な数学の問題が解けなくても、絶対に叱ってはいけません。勉強しようという意欲、どうして勉強しなければならにのかという疑問がはれるまでは、子供は親が一緒になって勉強してくれるからやっているだけです。自分の目標やなりたい職業がはっきりしてくる高校2年生以降や進学希望校がハッキリしてくる中学3年生の秋になるまで、本気で勉強しようとはなかなか生徒は思ってくれません。

子供は親の期待を平気で裏切りますし、子供はいつも無償の親の愛情を確かめようとします。親の思いが通じないのはどの親も同じです。たとえどんなに間違っていてもボロボロになるまで子供は子供の人生を歩みだしますし、どんなに反対しても親は見守っているだけになります。「親の心、子知らず」は永遠の真理です。心から子供を愛し、ときには厳しく叱ることもあるでしょうが、平日はもっともやさしい相談相手であってください。

2008 03 02 [心と体] | 固定リンク