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2008年3月28日 (金)

経営者を信頼しない幹部は退職させるべきだ

創業者が受ける試練のなかには創業当時の従業員を退職勧告させるという試練もある。組織が小さな時にはお互いにカバーしあえることも組織が大きくなるとカバーし合えない。企業規模は経営者の器に応じて大きくなるが、従業員は自分の器に応じて任される規模をコントロールできない。こうした場合、幹部となった創業当時の従業員は人格を磨く前に経営者を恨むようになる。

恨みを抱えた人は腐っていく。恋愛も就職もお互いに合わないときは、さっさとその場から離れた方が良い。辞職しないようであれば退職勧告してあげるべきだ。任せた事業部が悪くなるばかりでなく、企業全体にその影響は及んでくる。しかし、経営者はその決断を遅らせ、何とか立ち直ってくれないかと待っている。待っているほどに恨みは深まり幹部の暴走が始まる。

経営者を疎んじる言葉は頻繁に出てくるようになり態度もよそよそしいものになる。心配した経営者はできる限りその事業部には顔を出さないようにする。僕はその幹部には「経営者の意思を具現化するのが幹部の役目だから連絡を密にしなさい」とアドバイスしたが、経営者の意思を無視した行為が目立ち、経営者が言葉をかけた部下に冷たい言葉を投げかけるようになった。

恨みを抱えた幹部が始めたことがうまくいかなく業績悪化に陥ってくると、それは経営者が何もしてくれないからだと愚痴るようになり、困った経営者の方の相談を受けたとき 「長くこんな状態が続いているが良くなる気配はない。思い切ってその幹部に退職勧告しなければ部下にも悪い影響がでてくる」とアドバイスした。恨みが晴れないと思った時の決断は早い方が良い。

情に厚いその経営者は何度もその幹部に注意したが、注意を受け入れるそぶりをしては何の反省もしていなかった。その場を取り繕っては経営者を裏切っていき経営者は我慢していたが会社の団結は失われる。我慢すればするほど幹部の暴走が始まり、事業部はますます孤立し部下の統率はとれなくなり辞職する従業員が増えていき、やっと退職勧告した。

会社を守るためにあえて恩義ある幹部に退職勧告しなければならない場合もあるが決断が遅れるほど傷は深くなる。経営者はリーダーとして冷徹な決断を迫られる。経営者は孤独である所以である。

2008 03 28 [心と体] | 固定リンク