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2008年4月13日 (日)

真剣と木刀での立ち回りでは胆力の違いが出る

真剣勝負では如何に木刀で強い武士でも弱くなるそうで、防具を付け木刀での勝負では如何に切られようとも死ぬことはないが、防具もなく真剣での勝負では切られれば死ぬと思うと二の足を踏み、一歩前に進み出て相手を切ることができないらしい。自分は切られることなく相手を切ろうとすれば、真剣勝負では負けてしまうそうだ。「肉を切らせて骨を断つ」そんな胆力がなければ真剣勝負では勝てないのだろう。

経営者と従業員にもそんな胆力の違いがある。経営者は成果給だけで生きているので業績次第では財産を没収されることもあるし、なければ借金してでも穴を埋めなければならない。ひとつの決断によって経営者の家族も離散することはよくある。従業員は基本給が保障されているので最低賃金は業績に関係なく頂くことができるし、赤字になっても自分の財産で穴を埋めることはない。退職するのも自由なので胆力に違いが出る。

仕事に取り組むこの意識の違いは胆力となって現れる。ホンの些細なことにもこだわる経営者は、ホンの些細なことを疎かにすることの怖さを知っているからに他ならない。整理整頓にこだわる経営者、時間厳守にこだわる経営者、業績にこだわる経営者、マナーにこだわる経営者、お客様へのサービスにこだわる経営者、便所掃除にこだわる経営者など方法はいろいろだが経営者はいつも自分の全財産を賭けて仕事をしている。

給与を頂いて仕事をしているときは何てうるさい社長だろうと思うことはよくある。毎日のように些細なことでの指摘が続くので頭にくることも多々ある。しかし、その些細なことは真剣勝負の世界では命取りになるから修正して欲しいということなのだ。防具を付け木刀で戦っている間に、真剣で戦う能力と方法を身に付けて欲しいと経営者なら誰でも思う。うるさい社長と思う前にどうしてそこまでこだわるのか熟慮してみる価値はある。

2008 04 13 [心と体] | 固定リンク