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2008年5月 7日 (水)
上意下達と下意上達がなければ遣り甲斐は生まれない
アメリカのAT$T社の製造部門でウエスタン・エレクトリック社がシカゴに持っていたホーソン工場で従業員のヤル気がなくなり欠陥商品が増加して返品の山を築いてしまった。工場長は労働環境をチェックしたが給与面でも福利厚生施設面でもライバル工場より優れていた。報告を受けた経営者は困ってハーバード大学に調査を依頼した。
従業員に聞き取り調査をして、1、従業員全員、自分がやっている仕事の目的を知らない。2、自分たちの仕事が地域社会や会社のためにどのように役立っているのか知らない。3、貢献度や寄与度に応じた評価基準が知らされていない。という結果を得た。つまり、従業員全員が何のために仕事をしているのか全く分からない状態だということに気がついた。
ハーバード大学のメーヨー教授は二つのことが必要だと診断した。ひとつは上から下へのトップダウン(上意下達)もうひとつは下から上へのボトムアップ(下意上達)で、この二つの連絡網がキチンと機能していない=コミュニケーション不足であることが仕事へのヤル気を削いでいることを教えてくれた。不都合な真実であっても上に報告することが大切なのだ。
部下に必要な情報を伝えないでこれだけにしようと制限を加える。上司に現場の情報を制限して伝えるなどということがあった場合、業績は必ず悪化する。僕の会社でもこうした情報操作が行われていたことがある。そのために全員が苦しむ事態に陥ったが、その原因はこうした情報操作だった。面白いことに情報操作している幹部ですらそのことで苦しむという皮肉を生んでいた。


